ご家庭の円満

「お父さんと、セックスしちゃったの。膣出しする、本物のセックス」

 妹のチィが、突然そう言った。

 いきなり聞かされ、僕は驚いて顔を上げようとした。でも、母さんのまんこを責めている最中だった。母さんは、舌先で尿道を突かれながらクリトリスを舐め上げられるとすぐにイッてしまうのだけど、そうならないようにクリの周囲だけ舐め続けると、とても切なそうな声で啼く。そうやって責めている最中だったから、よっぷりと柔らかい太腿に両側から頭を挟まれて、身動きが取れないし、喋れない。

「おめでとう。どうだった?」

 かわりに、お姉ちゃんが質問してくれた。僕が母さん虐めている隣で、お姉ちゃんとチィはなんとなく絡み合い、お互いの胸なんかを弄りあっていたのだ。

「うん……嬉しかったけど、痛かった」

「最初はね。でも、おめでとう。ちゅーしてあげる」

 しばらくうちゅぴちゅと湿った音がしてから、チィが軽く悲鳴を上げた。

「やっ。チィのおまんこ、いじらないで。まだちょっと痛い……」

「あ、ごめん。いつの話?」

「ゆうべ。みんな寝ちゃってから――ほんとに寝てたか知らないけど――いつもみたいにイチャついてたんだけど、『ろそろ指2本入るようになったし、試してみるか』って」

「そっかあ。私もそんな感じで、5年生のときだったからね。父さんも狙ってたんでしょ」

 今、お姉ちゃんは中2、チィが5年生で僕は6年。ついでに、母さんは32歳で父さんは38歳。そういえば、家族でこんな風に楽しむようになったのは、3年ぐらい前からだったかもしれない。

「お兄ちゃん」

「んー?」

 僕が喋れないまま返事をすると、チィは申し訳なさそうな声で言った。

「お兄ちゃんが先じゃなくて、ごめんね」

「んー。んん」

 返事のかわりに、手でOKのサインを出してやる。チィに先に手をつけたのも、そもそもこういうことを始めたのも、父さんだ。僕がわがままを言ってもしょうがない。

 僕が喋ろうとして唇と舌を動かしたせいか、母さんの太腿にひときわ力が入り、まんこの肉がひくひく動いて、ひときわ熱い汁が飛び出してきた。軽くイッてしまったらしい。

「あ……」

「イッた? 母さん」

「うん。お兄ちゃん、上手になったわよ。それと……」

「なに」

「とうとう、子供たち全員、あの人にヴァージンを捧げちゃったのか、って」

 母さんの表情は、ちょっと遠くを見ているようだった。

「母さんも嬉しい?」

「そうね。お兄ちゃんがOKなのと同じ。それにあのとき――3年前ね、あの人の無茶な提案に賛成してから、こうなるのを待っていたようなものだから」

「やっぱり、父さんが主導権もってたのかな」

 そのへんの夫婦の機微というやつは、僕らにはわからない。

「違うわよ」

 母さんは、意外なことを言いだした。

「最初は私。お兄ちゃんと、お風呂でなにをしているか、あの人にバレちゃってね。怒られると思ったけど、それならお互い様でどうだ、いっそ家族全体で、って提案されたわけ」

 今日は驚くことばかりだ。たしかにその前から、母さんとお風呂に入ると必ず、ちんちんを弄られたりおっぱいを吸わされたりしていたけど、あれがきっかけだったんだ。

「チィも、今朝にでも言えばよかったのに。そしたら今夜はお祝いパーティーだったのにさ」

 お姉ちゃんが不満げに言う。

「ごめん。でも、もうパーティーみたいなもんじゃん」

 今日はベッドに行く暇もなく、リビングのソファでみんな始めてしまったのだ。明るい照明の下だと、母さんとお姉ちゃんはやたら興奮する。見られることが好きらしい。

「それに、今日は父さん残業で遅い、夕飯も食べてくるって」

「でももうそろそろ……あっ。帰ってきたかな?」

 お姉ちゃんはいきなり、全裸のまま玄関に向かっていった。

「そんな、噂をすれば、みたいなこと、あるわけないのに」

 笑いながら三人でいちゃいちゃしていると、1、2分ほどでお姉ちゃんと父さんがリビングに入ってきた。

「あ、ほんとに帰ってきた。おかえり」

「おかえり。でも、タイミングおかしいんじゃ?」

 僕が疑問を言うと、お姉ちゃんは誇らしげに答えた。

「玄関開けてもいなかったから、公園の角まで出ちゃったの。そしたらちょうど帰ってきた」

「まったく、この子は」

「ただいま。いやいや、驚いた」

 笑いながら父さんはお姉ちゃんの頭を撫で、それからチィの顔を見た。

「もう、みんなに話したのか」

「うん」

 それだけの会話だったが、なんとなく嫉妬したくなるような、甘い雰囲気が漂っていた。

「だから、みんなでお祝いしてたの。父さんも、早く」

「わかった。じゃあ先にシャワーを浴びてくるから」

「だめー。そのままー。スーツ萌えー」

 お姉ちゃんの様子が、いつもよりおかしい。全裸で外出してから、テンションがあがっているんだろうか。

 母さんに相談する暇もなく、お姉ちゃんはまだ鞄を持って突っ立ったままの父さんの前に跪き、ジッパーを歯で開けて顔を突っ込んだ。手を使わずにイかせるのはお姉ちゃんの得意技で、何度も見てるし、やられてる。

 まだ萎えているものをちゅぱちゅぱ音を立てて舐めずり、ようやく硬くなってきたところで、チィが父さんに近づき、なにか耳打ちした。

「そうだな――どうだ、お姉ちゃんはフェラするよりこっちの方が好きだろ」

 父さんはいきなりお姉ちゃんの頭を掴み、ちんちんを口に一気に突っ込んで、そのまま腰を使い始めた。女性が主導権を取るフェラチオではなく、男性が動くイマラチオだ。

「ああ、お姉ちゃんの口まんこ、キモチいいぞ。ほら、自分でも舌を使え。ああ、いいぞ。このまま口まんこに中出ししてやるから、全部飲めよ」

 いきなり喉の奥まで挿入されて、お姉ちゃんは目を白黒させながら、必死で唇も動かしている。

「そらっ。裸で散歩した上に、実の父親の洗ってないチンポにしゃぶりつくような恥ずかしい娘は、口まんこで受精しちまえ」

 父さんの動きが止まり、お姉ちゃんが喉から「うっ」と小さな声を漏らした。

 お姉ちゃんは、口だけでフェラを始めたときからずっと、両手を後ろに回している。白い背中と、もっと白くてぽっちゃりしてきたお尻の上にある両手首を、僕はいきなり押さえた。

 そのまま、手錠をかけてやる。

 どういうわけか、我が家のリビングや寝室には、こうした道具がたくさんあるのだ。もちろん、普段は人目につかないような場所においてあるんだけど。

「やっ? ふあっ」

「喋るな。こぼさず飲み込め」

 父さんの命令に嬉しそうに従ってから、お姉ちゃんは僕の方を振り向いた。

「なんなのよ、いきなり」

「発情期の動物は、暴れ出さないようにしないとね」

 自分でも、にやにや笑いを抑えきれない。

 チィが近づいてきて、お姉ちゃんを見下ろすように立った。

「さっきから、すっごく発情してたよね。おまんこ濡れ濡れで、ほんと動物みたい」

「そんなこと……ない。チィとレズってたから」

「違うでしょ。あたしと父さんの話を聞いてから、急にそうなったんでしょ」

 お姉ちゃんは、うつむいてしまった。

「うん。いいぞ、チィ」

 父さんが、なにか感慨深げに、チィと母さんの顔を半々に見ながら言った。

「子供だと思ってたチィが、いつの間にかこんな責めをするようになったんだなあ」

 母さんはとっくに、全身を綿ロープで縛られている。イマラチオの間に、僕とチィがやったのだ。

 母さんが縛られるのはいつものことで、僕にとってはもはや日課のようなものだ。

「そう……そうね。でも、昨日からチィも大人だから」

「たしかに」

 4人で笑いあったが、本人のチィは不満げな様子だ。

「で、お姉ちゃんはなんで発情したの」

 全裸で手錠姿の背後から手を入れ、まんこに触れてみると、たしかに滴るほど濡れている。

「やっ。触んないで……っ」

 お姉ちゃんは身をよじって床の上に転がり、ついでに体を半回転させた。

 そこはちょうど、電気カーペットの上に背中が当たる位置だ。いくら発情していても、全裸の外出は寒かったらしい。

 そのかわり、仰向けになって脚を開いた姿勢になったので、すべてが丸見えになってしまっている。明るいLEDの下で、まんこそのものだけではなく淡い恥毛から腿の内側まで濡れて光っているのがわかる。

「なんでそんなに発情してるのさ」

 これが大事な、首輪をつけてやりながら、僕は尋ねた。

「いちいち『発情』って言わないで……」

「じゃあ、『欲情』。なんで?」

 ついでに、最近敏感になってきた乳輪に軽く触れてやる。

 背筋をびくんとさせてから、お姉ちゃんは答えた。

「わかんない。けど、やっぱり、チィのことなのかな――」

 かもしれない。

 僕も、お姉ちゃんほどではないけど、今日は変に興奮してるような気がする。母さんもそうだ。縛ったときの反応がふだんよりはるかに良かった。放置プレイの間も濡れっぱなしだ。

 手早くシャワーを浴びた父さんが戻ってきたとき、お姉ちゃんは電動ディルドーを挿入されて床で放置プレイ中だった。ソファの上でM字開脚にされている母さんには、僕とチィが両側から責めを加えていた。洗濯バサミがもう1ダースも、乳首やラビアや舌を挟んでいる。

「あー、さっぱりした。さて、これから本番だな」

 父さんが独り言のようにつぶやくと、もうぐったりしかけていたお姉ちゃんが反応した。

「本番……? 父さんと?」

「そこっ。つまんないダジャレ禁止!」

 チィがいきなり、手に持っていた洗濯バサミをお姉ちゃんに投げつけた。

「こら。洗濯バサミは投げるもんじゃないぞ」

 ここは兄として威厳を見せないといけない。小さいころからときどきあるのだが、チィは勘に障るとひどく乱暴になる。物を投げるとか、人を蹴るとか踏みつけるとか、人間としてやっちゃいけないことは、ちゃんと教えなければならない。

 こんな家庭でも、いやだからこそ、普通にしつけをしなければ。母さんはよく、こう漏らしている。

「――ものを投げたのは、ごめん」

 そこは素直に謝って、チィはお姉ちゃんに近づくと、付近に散らばっている洗濯バサミを拾い集め始めた。

「洗濯バサミって、たしか、こう使うんだよね」

 まだやっと、ふにゅんと柔らかくなってきたばかりのお姉ちゃんの乳房や、ただでも敏感なのに今は堅く勃っている乳首に、次々とプラスチックの三角形が食いついていく。

 お姉ちゃんが、悲鳴を挙げた。

 これだって間違った使い方だが、さっきまで僕もいっしょにやっていた、いまも母さんの肉に食い込ませている洗濯バサミの使い方だから、二人とも文句を言えない。

 どうしようかと父さんの顔を見ると、彼はにやにや笑いながら、娘二人のその光景を眺めている。

 僕の視線に気付くと、父さんは近づいてきて、言った。

「お兄ちゃんも、よく見とけ。お前とお姉ちゃんは母さんに似たが、チィは俺にそっくりだ。顔じゃない、性格がな。いや、俺よりサドっ気は強いかもしれん。さっきのイマラチオとか、驚くような観察力と発想があるからな」

「チィは――サド?」

 今やっていること、ふだん家族でやっていることがSMで、それはサドマゾの略だということは、なんとなく知っていた。でもその意味合いや、誰がサドで誰がマゾかなんて、考えたこともなかった。言われてみれば、たとえば母さんは徹底して虐められる方に回るし、チィはめったにそっちには行かないけれど、それは、年齢の上下で無意識にバランスを取っているのだと思っていた。小さいチィが虐められるのは、なんであっても気分がよくない。と、僕は思ってしまう。

「お前みたいなライトなマゾ野郎は、ああいう性格サドな娘との相性がいいんだ。今はまだ、母さんやお姉ちゃんの熟れたまんこやおっぱいが好きだろうが、チィとセックスできるようになったら、そのつもりで遊んでみろ」

「……」

 今までわりと、兄の威厳ばかり考えてチィと話していたけど、それを逆にしろってことかな。

 まだ僕には、よくわからない。

 そのチィは、お姉ちゃんへの乳首責めを一段落させると、母さんの方に戻って、股間に手を突っ込んでいる。陰毛が濃くてよくわからないが、クリ責めをしているらしい。

 なるほどなあ。

 僕が父さんの言葉に感心していると、チィはこちらの視線に気付いたようだった。

「なに見てるの。お兄ちゃんもいじくり回されたい?」

 考えてみたら、今日はまだ母さんに1回中出ししただけだ。最近は、毎日最低3回は射精するのが日課なのに。

「あの。チィ……ちゃん」

「なによ。気持ち悪い」

「お兄ちゃんと、セックス、してくれないかな」

「えー? やだってば、まだ痛いのよ。聞いてなかったの」

「聞いてたけど。その、いつもみたいにお尻とか」

「まんこが痛ければお尻に入れても痛いの! もう、セックス始めてから何年になるのよ。バカなんじゃないの」

「う……」

 僕が言葉に詰まると、父さんはくすくす笑った。

「そこで言い返せないから、アレだっていうんだ」

 さっきの、僕がマゾって話か。まだチィには聞かせない方がいいんだろうな。

「なによ。母さんとお姉ちゃんの発情の面倒をあたしばっかやらせて。言ってる間にまんこでもお尻でも挿れちゃえばいいでしょ。それとも、父さんのそばにいるのがいいの」

「いや、今は男同士の話をしてて」

 チィの目が、ぎらりと光った。

「じゃあ、男同士で片を付けたらいいじゃない」

「えっ?」

「ふむ。その手があるか」

「ちょっと父さん、なに言って」

「どうせ、お兄ちゃんのヴァージンもお父さんが奪ったんでしょ。でもあたし、その場面を見たことないのよね」

「見世物じゃねえよ」

「お兄ちゃん、いつもあたしたちのレズプレイ見てるじゃない。たまにはホモも見せてよ」

「そんなの……。父さんもなんか言ってよ」

「そうだなあ。射精できるようになってからは、初めてだな。後ろを刺激されてイくことも覚えた方がいいぞ」

「ちょ。なに言って……あっ」

 突っ立っていた僕の上半身を、父さんは力強く押さえつけ、折り曲げるようにした。お尻を突き出す格好にされてしまう。

「よし、力を抜いて。チィ、ローションを」

「はーい」

 こんなときだけ素直に、チィはローションを持ち出して僕のお尻に垂らす。

「あなた、本気?」

「父さん……」

 母さんとお姉ちゃんが、さすがに心配そうに僕を見ている。

「昨日はチィと繋がった。今日は本格的にセックスを覚えたお兄ちゃんと繋がって、これで本当の意味で、家族全員の結びつきになるんだ」

 3年生から4年生のころ、まだ勃起しても指みたいなサイズのちんこだったころ、母さんも父さんもいつも僕のお尻に指を入れてイかせてくれた。その延長で、父さんのことも普通に受け入れていたのだが、いつしか勃起が母さんのまんこにちゃんと収まるようになったことに気付いてからは、お尻への刺激を拒否していた。

 一人前に男としてセックスできるんだぞ、と。

 だけど――正直言って、あの快感は、普通のセックスとは違う。どっちがいいとは言えないけれど、それはつまり、セックスの方がずっといい、ってわけじゃないんだ。

「ほら、力抜けって」

 お尻の割れ目に、熱くて、すべすべして丸いものが当たるのを感じた。父さんの亀頭だ。

「そのまま射精したら床にこぼすから、受け止めてやれ」

 父さんはチィに言ったらしいが、僕の体の下に潜り込み興味津々に見上げているだけで、受け止める気があるのかわからない。このままだと、チィの身体にぶっかけることになる。

 かわりにお姉ちゃんがにじり寄ってきて、もう張りつめたように勃起している僕のちんこに顔を近づけ、口を開いた。

 縛られた母さんは身動きが取れず、こちらを心配そうに見ているだけだ。でも、胸の洗濯バサミが大きく上下して、呼吸が荒くなっているのがわかる。

 ゆっくりと、父さんが入ってきた。

 肛門のしわが広がるのが、自分でもわかる。

「あ。あ」

 異物感が凄いが、不快なのか快感なのか、自分でもわからない。

 たぶん半分ぐらい挿入されたちんこが、少し後戻りする、その瞬間は、間違いなく快感だった。自分のちんちんを握られるぐらいの快感だ。

「たしかこのへん……もっと先か……」

 亀頭が、僕の直腸内部を探るように動き回る。それも快感に思えるようになったころ、突然、激しい感覚が僕を襲った。

「うはっ」

 思わず、声が出る。

 かすかに記憶になる、前立腺を押される感覚。

 心配げに下から見上げるお姉ちゃんの顔に向けて、僕はこれまでにないほど、勢いよく射精してしまった。

「……すごい。お兄ちゃん、父さんに犯されて、こんなに濃いのをいっぱい」

「あ……濃いのがいっぱい、顔に……最高」

 これが、その日のパーティーのクライマックスだったようだ。

 それからしばらくして、僕の日常は少し変わった。今までどおり、母さんとお姉ちゃんとは虐めたり虐められたり、縛ったり犯したりの毎日だ。

 だけど、チィのお尻に挿入したりフェラさせたりは、めったにしなくなった。そのかわり、僕が縛られ、転がされ、そしてお尻にディルドーを挿入されたまま、罵られ唾をかけられ物を投げられ、そして顔やちんこを踏みにじられてイッてしまうのが、基本のプレイになったのだ

。たまにはおまんこ様(こう呼ばないと怒られる)に挿入させてもらえるが、もちろんチィが上になってリードする形になる。

 父さんを相手にするときは股を広げてあんあん言っているのに、と思うが、全体としてあまり不満はない。

 うちの家族は円満だと、心から思う。

2011/02/21 - 2011/04/01
安東熱志

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