表現の自由に関するスタジオよこぐるまの公式意見表明

 わたしたちスタジオよこぐるまは、ノージャンル創作サークルとして誕生し、活動を続けています。創作し、表現し、公開することが、わたしたちの存在目的です。それはサークルの存在目的であると同時に、メンバー個々にとって自我の存在理由でもあるのです。
 そうした表現活動のために、わたしたちはインターネット上のWWWを選択しました。この場所あるいはシステムこそが、わたしたちの創作物を公開するために最適だと確信したからです。
 しかし現在、創作に関する表現の自由にとって、不吉な予兆があちこちに見え隠れしています。児童買春・児童ポルノ禁止法案の上程、新風営法の施行、ポケモン同人誌逮捕事件、そしてサイバーエンジェルの暗躍など、いずれか一つだけでも創作表現活動全般に致命的な打撃を与えかねない動きです。
 わたしたちは、実在の児童に対する虐待を意味する児童買春や、それ自体も表現の自由を侵している無軌道な著作権法違反には反対しますし、見たくない人が特定のコンテンツを見ないで済む自由は守るべきだと確信しています。しかし、そうした「反対できない理由」を掲げることで正当な表現の自由まで奪おうとする勢力には、徹底して対抗します。
 彼らは「自分たちにとって」不愉快な表現をこの世から排除するのが目的であり、その目的を隠蔽しながら、手段を選ばぬ卑劣な方法で行動している、と言えます。それに対してわたしたちがとれる手段は、過ちを過ちと指摘し、卑劣を卑劣と指摘し、正々堂々と論戦を挑むことしかありません。おそろしく迂遠で、無力な方法かもしれませんが、そうするしかないのです。
 これは義憤などではありません。創作者としてのわたしたち自身の存在が否定されかねないという、個人的な恐怖に基づいているのです。そして、他者の存在を否定する思想は根本的に間違っているとわたしたちは確信し、彼らとは徹底して戦うだろうことを、ここに表明します。

1999/03/31
スタジオよこぐるま(nuts/相生浩史/安東熱志/日下皆人)

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